7月に経済産業省から国内ECの2020年の市場調査が上がってました。
これを見ると、ざっくりですが、
・全体の流通額は2019年と比較して横ばい
・物販とデジタルが伸び、サービスは減少。
がグラフを見て分かるわかりやすい傾向でしょうか。
ずーっと右肩あがりで来ていた全体の流通額ですが、サービス分野の低迷が要因と解釈はできそうです。
その原因はわかりやすくコロナですが、後述しますがその分物販が伸びていたので全体の流通は横ばいでとどまった感じでしょう。
コロナが無ければ…は、考えてもしょうがないことなのですが、きっと物販は伸びたとは思いますがここまでは伸びなかったはず。
そして、サービスはきっと最低でも昨年並にはなってたと思うので、全体も右肩上がりの傾向は続いただろうなとは思います。有り得べからざる今…ですが。
EC物販の動き
toCのEC物販業界で仕事をしているので、物販の伸び方はリアルタイムで追えていました。
特に食品が伸び、アパレルは苦戦したイメージだったのですが、経産省の分類ではアパレルも伸びている計算になってますね。
アパレルと言っても、細分化すれば色んなジャンルがあるので、一概には言えないのですが、
・イベント関連(結婚式や七五三的なやつ)
・メンズ、レディース共にアウター
やはり、ステイホームの影響をもろに受けてました。
イベント自体は開催できないし、外出もしない。となると、お店は何も悪くないのですが、必然的に需要が落ちる。
その煽りで売れなかった。
ただ、もしかしたら、ファストファッションは売れていたのかもしれないです。
ここは裏とってないのでわからないですが、部屋着需要は増えたと思うんですよね。
ここに来て、徐々に戻ってきてもいますが、実際のイベント業界・サービス業界の流通はどうなんですかね。。
緊急事態宣言の話は未だに出ますし、いまだに状況が落ち着いたとは思えないですが、流通金額で見てしまうと、人はわりと外に出ているんだなと解釈はできます。
あくまでマクロで見たら、、ですので、ミクロで、1人ひとりの顔を見たらまた違った印象を抱くことになるとも思います。
何にせよ、昨今のSNSなど見ていると何と戦っているのかよくわからないけれど。
物販の2021年半分以上過ぎたけど予想
さて、物販に関しては、2021年も引き続き流通は伸びるような気はします。
色んなモールも展開されて来てますし、人は外に行き始めているとはいえ、ECに昨年初めて触れた人がそのまま居残っている感じも見て取れるからです。
僕が見ている範囲なに限られますが、比較的昨年より伸ばしているお店もありますし、三木谷さんも伸びている的なことは言ってましたので、少なくともモールの景気はいいのかなと。
ただし、ジャンルによっては、昨年がほぼ特需の様相を呈しているので、減少に転じるところもありそうですけれど。
ただ、実店舗系が結構キツい状況が変わらないので、参入してくるところも増えるでしょう。
当座、ECで売るしかない、みたいは空気は感じる。
つまり、ECはこれからまだまだ競争は激化していくんだろうと。。
まあ、こういうのはきっとECに携わっている人からしたら予想にもならないことだとは思うけれど。
基礎基本をしっかりやる
ビジネスですし、EC全体が右肩上がりの成長途上の市場ですから、競争はもはや受け入れざるを得ないです。
そういう状況の中で何をするか。
基本、やることは変わらず、基礎基本を徹底して磨き、積み上げることでしょう。
では基本とはなにか。
すなわち、しっかりと「お客さんを見る」ということに尽きるかなと。
誰のどんなニーズに対して、何を提案するのか。
そして、それは何のためなのか。
それが決まって初めて、じゃあどうすればいいのか、の話ができるようになる。
SEOだ、キャッチコピーだなどのノウハウはわかりやすいですし、答えに最も近いように見えるのでついほしくなっちゃいますよね。売上上げたいし。
でも、基本の設計がなっちゃいないと、たしかにいっときは売れるかもしれないのですが、継続的・安定的に売れることは叶わなくなってしまいます。
モールだと、なんとなく売れちゃうこともあるにはあるのですが、それでも、持続的・安定的、というのとは遠い状態にはなってしまいます。
どっちかといえば、今はやりの横文字を使うとしたら「サステナブル」が良いと思う。
であれば、市場理解から逃げてしまうと、あっという間に売れなくなるだろうなと。
媚びを売れって意味ではなくてね。
まとめ
そんなわけで、取り巻く環境はおそらく今後もかなり変わってくるし、変化のスピードは速いのだと思う。
後発のお店もたけのこのごとく出てくるだろうし、それに文句を言っても止まらない。
場合によっては、真似され合戦にもなる。
これも止められない。思うところはあるだろうけれど。
結局、自分たちのできることを、お客さんをみて、語らい、伝えていくというビジネスの基本を徹底的に磨く。
これができたお店がこれからも勝っていくのだと思う。