突然ですが質問です。
サッカーは何人でやるスポーツでしょうか?
「11人じゃないの?」
「いや、相手もいるから22人だよ」
多くの回答はおそらくこの2つになると思いますが、もう1人、いや3+1人います。
そう、主審、副審×2、予備審判の4人です。
審判をめぐる状況
最近では最新のテクノロジーが駆使される動きもありますが、基本的にサッカーの判定は審判に委ねられます。
やってみれば一番わかりますが、審判というのはかなり難しいです。
オフサイド判定一つとっても、映像で見てるぶんにはリプレイをスローで確認もできますが、フィールド上でスローを確認するわけにもいきませんから、その一瞬の刹那の間に判定を下さなければいけない。
プロの試合ともなればスピードも速いですから、その流れについて行っているだけでもすごいことです。
ですから、残念ながら「微妙な判定」というのは付きまといますし、誤審と言えるものもゼロではありませんし、ゼロになることもないでしょう。
それを含めてサッカーなんだと諦めるほかありません。
最近の「誤審」報道あれこれ
と、「審判は大変なんだからもっとリスペクトしよう!」とか、そういう話をしたいわけではありません。
それはそれで大事なことですが。
先日のトゥーロンでも、この前のキリンカップでもこのような報道が出てました。
「PKではない!」原口元気が“微妙な判定”より悔やしんだこと。ボスニア戦、リベンジだ
誤審、微妙な判定、、、
ようは、試合の結果や選手のプレー自体「あれは誤審だった。誤審と判定されていてもおかしくなかった」と暗に審判にその原因を求めるようなタイトルにしています。
これはマスコミサイドの風潮なので今さら何を言うではないのですが、簡単に言うとこれらの指摘には意味も意義もありません。
もちろん、審判のレベル向上は求めていくべきではありますが、選手が誤審に敗戦やプレーの責任を求めても無意味だと言うことです。
「誤審」だからなんだ
特にトゥーロンの方は本当に無意味で、この大会の意義は結果にはないと僕は考えてまして、リオ五輪前の戦力の見極めと最後の課題だしが目的なので、結果は特に気にする必要がないところ。
「PKがなければ負けてはなかった」というだけです。
それに一体何の意味があるというのでしょうか。
選手にとって、この試合は思うところが多くあったはずです。
リオに向けたプロセスの中で、そう言った選手一人ひとりの課題意識であったり、これからの短期間で何をしていかなければいけないのかを気づき、共有し、ちょっとでも改善していくことにこそ意味があるのです。
審判の判定一つに一喜一憂している場合ではありません。
できることは何か
判定に対して、憤りを感じることもあるでしょうし、言いたいことの一つや二つは出てくるものです。
Jリーグや海外などでも見ていると判定に対して選手が詰め寄るシーンはよく見るし、その気持ちはわからないではないのです。
が、「自分のパフォーマンスを次にもっと上げること」という視点で見た時に、審判に言及していて果たして向上できるでしょうか。
よく言われることですが、審判の判定はコントロールが効きません。
コントロール効いたら、ちょっと色々問題です。金積んだのかみたいになってしまいます。
では、できることはなんでしょうか?
はい。
自分のプレーに集中すること、それだけですね。
「できること」をやるか「できないこと」をやるか
簡単なことじゃないんだよ!
と思うかもしれません。
そうです。簡単なことではないんです。でも、簡単じゃないということは、難しいけどできるということでもあります。
対して、審判をコントロールすることはどんなに頑張っても「不可能」なことです。不正な方法は除いて。
「できること」と「できないこと」があった時、どっちを選ぶでしょうか。
後者を選ぶ人は、かなり少ないか、皆無でしょう。
・あのシュートの時、理想的な精神状態はどんな状態だっただろうか
・ハンドの判定をされないために、どんな動作に気をつければ良いだろうか。
・足をかけずにボールを奪い取るにはどんな体の使い方をすれば良いのだろうか。
自分で回答は出せなくても、調べればこの手の情報はその辺に転がってますし、そうすればトレーニングでどんなことをすれば良いのかもわかってきますよね。
時間はかかるのかもしれませんが、「あの判定があったから自分のスキルを上げることができた 」というところまで持ってこられたら理想的な展開でしょう。
まとめ
誤解されないために言っておくと、誤審(と思うこと)に対して何も言うなということではありません。
繰り返しになりますが審判のレベル向上は大事なことですから。
ですが、それは「審判の課題」であって「あなたの課題」ではありません。
どんな状況からも意識と質問しだいで自分の力に変えることができますし、それができて初めてパフォーマンスは次のステージに上がっていくと言っても過言ではありません。
言うことを言ったらあとは自分のプレーに集中する。
いつまでも引きずって、結果まで悪化させるようなことがないよう、自分のパフォーマンスを上げていきましょう。
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