僕たちは、生きている限り「流れ」の中に生きています。
それは、流れに乗ろうが逆らおうが「流れ」に対して何らかのアクションを取っています。
「グローバル」というのも、その大きな流れの一つでしょう。
「グローバル化」というでかい風呂敷
先日、こんな人に会ったんですがとても聡明で凛々しいな女性でした。
ずっと自身の武器である「英語」で勝負をしてきて、国内企業が海外に出て行く支援をする会社にいたそうなのですが、このほど独立をしたとのことでした。
「日本人はもっと世界に出て行ける!」という思いがあって、その支援を自分の看板をしょってやっていきたいんだそうです。
ぼくは、英語がからっきしなので、話せるだけでも尊敬してしまいますが、その方は日本人の海外進出に貢献するという壮大なプロジェクト。
ただただ凄いというだけです。
ですが、それだけでかい風呂敷を広げたが故に、苦しんでもいるようでした。
そして、こういうことは大小あれどありがちなことではないでしょうか。
「自分の小ささ」を知るということ
「会社」という大きな看板を外すと、当然、お客さんは少ない、あるいはゼロからスタートするということが大半でしょう。
ご多分に漏れず彼女もそうなり、そのこと自体は当然だという様子ではあったのですが、頭で理解していることと自分の感情とのギャップに苦しんでいるようでした。
「個人レベルで相談とかはあるけども、日本人のグローバル進出というのが、現状で叶えられるかどうか…」
みたいなことを言うのです。
もう、完全に見失っちゃってます。
ゴールが大きいが故に、目の前のないものばかりを数えている、というより、ないものも数えられてないというか、「認められてない」と言った方が正確でしょうか。
自分がこんなに小さいはずがない。
世界がこんなに遠いはずがない。
鷹の目に破れたゾロ、あるいはエースを失ったルフィーの最初の状態にとてもに似ています。※知らない人すみません…※
小さいところでGOODになる
「個人レベルで相談はある」
彼女はそう言ったんです。
彼女は「日本人のグローバル進出」に頭が行き過ぎていて、その「個人レベルの相談」を軽く見ているんです。無意識に「小さいことだ」と馬鹿にしているんです。
うがった見方でしょうか?
そうかもしれません。
ですが、目の前の相談者の相談1つに真剣になれない人が「日本人」という下手をすると国を動かすようなプロジェクトを動かすことができるのでしょうか。
ぼくには到底できるとは思えません。
目の前のことに集中力を注ぐ
彼女だけではありません。
僕たちは、ついつい目の前の仕事、目の前のお客さんが見えずにその先の大きな目標のほうに気を取られがちです。
「こんな小さいところで自分の実力なんて示せない…」
そういじけたくもなります。
ですが、大きなところへ到達するのでも、どうしたって最初の一歩を踏み出す必要があります。
その一歩目である、「小さい」と馬鹿にするその一歩目たる目の前の仕事、一人目のお客さんに対して真剣になれずにいったいなにができるというのか。
まずは、小さいところでGOODになって、そこから広げていくしかないです。
まとめ
もちろん、かなり環境がブラックで人間扱いされないところで働いてるから、目の前の仕事に集中できないという場合は、「まず逃げろ」という話になります。
そこは混同してはいけません。
ただ、漫然と何となくの違和感をはっきりもさせないまま何となく悩むのであれば、目の前の仕事に集中できてこそだろう、という話です。
あなたの今真剣に取り組むべき目の前の仕事は何ですか?
目の前のお客様は誰ですか?
ちなみに…
本日最後に登場した「小さいところでGOODになる」という話はこちらの本に詳しく書かれています。
ずいぶんと勉強させてもらっていて、ぼくのベースにもなっていると言っても過言ではない書です。
パッケージの怪しさは否めませんが、見た目に騙されてはいけません。
人間も本も、最終的には中身です。
「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~