こんにちは、TCS認定コーチの亀田です。
「努力した者が全て報われるとは限らん しかし! 成功した者は皆 すべからく努力しておる!!」
これは、漫画「はじめの一歩」に登場する鴨川ジムの会長・鴨川源二の言葉として、ひそかに「名言」として語り継がれている言葉です。
ちなみに、この言葉のルーツはベートーベンなんて話もあります(豆)。
「目標達成」を成功と定義した場合、この言葉は非常によくわかる言葉だなと思います。
何がわかるのかというと、「努力は報われるとは限らない」こと。
なぜなら、目標達成は、自分ひとりでコントロールできないことが多いからです。
例えば売上の達成。
これは本人の行動量はもちろんですが、お客さんがいて、お客さんの「買う」という意志によって左右されます。
つまり、100%コントロールしきることは、何人たりともできません。
できるとしたらそれは洗脳です。
でも僕は、少なくとも僕と関わる人の努力は須らく何らかの形で報われてほしいと思ってしまうんです。
「一番頑張っている奴が報われないなんて間違っている」
中学の時に、自分の中にこの考えがあることに気が付きました。
今にして思えば、自分が初めて持った信念だったかもしれません。
元々のルーツは小学校時代の原体験。
誰よりも頑張っていたと自他ともに認めていたことで、ちょっとショッキングな体験をしたことでした。
簡単に言うと、報われなかった。
3年の努力が最後の最後に報われず、ワンワン泣いた体験があって、その日から自分の中の負けず嫌いが本格的に開花したように思います。
同時に、自分を取り巻く環境の中でがんばってくれている人間が報われないことに言い知れぬ不快感を感じるようになって、黒子的にサポートするようになりました。
今でも、コミュニティ的なところでは、おせっかいかな?と思いつつも、なんかしたくなるところがあります。
逆に、マイナスに作用することもあって、報われない姿をみたくないからこそ、ブレーキをかけてしまう弱さも持ち合わせているんです。
その時の心の状態によって、プラスにもマイナスにも作用する信念なんです。
でも、思えば、この信念はコーチとしての自分を支えてくれています。
自分にできることで、クライアントを応援し、サポートできる。
僕を頼ってくれるクライアントは、すべからく努力しています。
だからこそ、報われてもらいたい。
それが結果でもいいし、プロセスのなかの学びでもいい。
ただ、努力の結果に対して失望したり、負の感情を持ったまま打ちひしがれるだけの姿をとにかく見ていたくないわけです。
コーチングを通して、報われる努力のあり方を一緒に見つけていきたい。
これが、今のぼくのコーチとしての信念の一つです。